村越としやさんは須賀川市出身。
この春、日本写真協会賞新人賞を受賞したばかりの才能あふれる写真家です。
撮影のテーマは故郷の風景。
福島のうつくしい自然、静謐で清らかな空気感、そして、ぬくもり。
どこか懐かしさを感じさせる作品に心をぐっとつかまれます。
三年前、「草をふむ音」という写真集に出会ったとき、驚きに近い感動をおぼえました。
会津とは離れた場所にある須賀川。でも、どこか同じにおいがする。似た表情をしている。やっぱり、福島だからかな。中通りのことってよく知らないけど、やっぱり同じなんだな。
そんな風に思ったのです。
以来、村越さんの作品のことが頭の中にずっと焼きついていました
震災以降、会津という括りをこえて、福島という故郷について考えるようになりました。
今回のイベント開催にあたり、会場は会津だけれど、もっと広く福島全体を感じさせるものにできないだろうか、会津とか浜通りとか中通りとか関係なく、福島がつながることをしたい、そんな思いがふつふつと沸いてきました。
村越さんと、さきにご紹介した栗原美穂さんの撮る写真は、何か通じる部分があるように感じています。
ふたりの写真家が映し出す福島を、同じとき、同じ場所で、結びつけることができたら…とひらめき、村越さんと栗原さんにお願いして、ふたつの写真展を一緒に開催することになりました。
今回の写真展が、まちとまちと心を結ぶかけはしになれば幸いです。
ご来場をお待ちしています。
〔o〕
2011.06.19
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