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Archive for 6月 19th, 2011

一箱古本市。

2011.06.19

6月26日(日)、東京・不忍ブックストリートで産声をあげた一箱古本市が、会津のまちにやってきます。

一箱古本市とは、みかん箱サイズの一箱に思い思いの本を詰め込んで販売するフリーマーケット方式の古本市です。
出店者は「店主」とよばれ、それぞれ個性的名な屋号をつけて参加します。
どんな本をいくらで出すかは店主の自由。看板を作ったり、POPを作ったりも自由。
素人・玄人関係なしの、一箱一本勝負。
一日限りの古書店主体験が味わえます。

子供時代のお店屋さんごっこって、楽しかったですよね?
あの気分をもう一度、味わってみませんか。

気取らず、飾らず、ご自宅の本をごそっと箱に詰めて持ってきてもらえればOKです。
当日は「あいづ発 福島を元気にするプロジェクト」と同時開催。
まわりでも賑やかにマーケットが開かれます。

梅雨のこの時期、天気は大丈夫?という方もご安心を。
テントの下での開催になりますので、雨が降ろうが槍が降ろうが大丈夫です。

一箱古本市については、南陀楼綾繁さんの著書、「一箱古本市の歩きかた」(光文社新書)
で学ぶべし。

みなさん、買って読んでくださいねー。
そして、24日のトークショーにも来てくださいねーー。

〔o〕


村越としやさんは須賀川市出身。
この春、日本写真協会賞新人賞を受賞したばかりの才能あふれる写真家です。

撮影のテーマは故郷の風景。
福島のうつくしい自然、静謐で清らかな空気感、そして、ぬくもり。
どこか懐かしさを感じさせる作品に心をぐっとつかまれます。

三年前、「草をふむ音」という写真集に出会ったとき、驚きに近い感動をおぼえました。
会津とは離れた場所にある須賀川。でも、どこか同じにおいがする。似た表情をしている。やっぱり、福島だからかな。中通りのことってよく知らないけど、やっぱり同じなんだな。
そんな風に思ったのです。
以来、村越さんの作品のことが頭の中にずっと焼きついていました

震災以降、会津という括りをこえて、福島という故郷について考えるようになりました。
今回のイベント開催にあたり、会場は会津だけれど、もっと広く福島全体を感じさせるものにできないだろうか、会津とか浜通りとか中通りとか関係なく、福島がつながることをしたい、そんな思いがふつふつと沸いてきました。

村越さんと、さきにご紹介した栗原美穂さんの撮る写真は、何か通じる部分があるように感じています。
ふたりの写真家が映し出す福島を、同じとき、同じ場所で、結びつけることができたら…とひらめき、村越さんと栗原さんにお願いして、ふたつの写真展を一緒に開催することになりました。

今回の写真展が、まちとまちと心を結ぶかけはしになれば幸いです。
ご来場をお待ちしています。

〔o〕